2006年04月14日

ルピナスに想う

ちょっと前の新聞記事ですが、鹿児島県の指宿でルピナスの花が満開だそうです。

ルピナス3万本が見ごろに 鹿児島・指宿

指宿の休暇村かぁ。過去に2度ほどお世話になりました。
確か指宿市内を北に向かった町はずれにあった記憶があります。
立地条件も良いし、部屋の掃除も行き届いていたし、なにより料理が豪華で美味しかったです。
きびなごの刺身を肴にビール… 至福です。

鹿児島には旅の思い出が多いです。
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・国道10号を都城方面から南下した時に突如現れる錦江湾と桜島は、感動で震えるほど圧巻でした。
・山川町の砂蒸し風呂で40分近く我慢して、砂かけおばさんに笑われました。
・腹が立つほど熱い開門温泉の庭で、地元のおじさんにビールを勧められて飲んじゃいました。
・開聞岳山麓での初ソロキャンプで米炊きを失敗して、見知らぬキャンパーにご飯を分けてもらったっけ。
・錦江湾のフェリーのうどんは最高に美味しいのですが、航海時間が短いからゆっくり食べられないです。
・開聞岳を廻る道路の一部に路面が荒れ放題の長いトンネルがあって、そこで停車したらすごく怖かった。
・くだらない力のために、本土最南端にたどり着けない旅人はまだ増えているのでしょうか。
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気が向いたら、もっとしっかり書いて投稿しましょうかね。


話をルピナスに戻して...

ルピナスというと、私は鹿児島より北海道にある十勝三股の群生地を思い出します。
とはいっても、実際に花を見たことがあるわけでなく、十勝三股にある喫茶店で色々と話を聞いただけなのです。
いつかはこの目で見たいと思っているのですが、満開の時期(6月頃?)はとかく中途半端なので、なかなか実現できていません。

ついでなので、十勝三股の話を少々。
バイクや汽車で幾度となく北海道を旅していますが、十勝三股の集落がある大雪〜三国峠〜糠平のルートはしばらく走る機会がありませんでした。
それまでは特に魅力を感じなかったのです。 ルート上にめぼしい観光スポットが無いですからね。

きっかけは単純でした。
西興部の氷のトンネル(ずいぶん前に崩落したようですが)に行ったとき、駐車場で会ったライダーの女性から「十勝三股に美味しいチーズケーキの喫茶店がありますよ」という情報を聞きました。
甘い物が苦手な私でも、女性からの情報ということで、下心をくすぐられましたね(笑)。
初めての地名に見当もつかず、地図を開いて場所を確認しました。
喫茶店の屋号を聞きましたが失念したとのこと。 「行けば分かる」というのですが本当に分かるのでしょうか?
というわけで、下心ライダーは十勝三股を目指しました。

層雲峡の下に延びる長いトンネルを抜け、大雪湖を右折して初めての道に入ります。
ダム湖が見えなくなる頃には、周りの景色が手つかずの大自然そのものになります。
北海道で「自然そのもの」というのもおかしいかもしれませんが、まさにそのとおりなのです。
通行量の極めて少ない国道をなだらかに上っていき、右コーナーの先にトンネルが見えます。
そのトンネルを抜け、左手にドライブインが見えると・・・
「おぉ、すごい! すごすぎ!!」 慌てて急停車をしました。
左前方に広がる樹海の大きさは、今まで見てきた北海道の絶景の記憶がすべて消え去る勢いです。
興奮が冷めないうちに、巨大なループ道を一気に下り、上から見えた樹海の中に滑り込みます。
熊がいつ出てきてもおかしくない林間道路を淡々と走ると、左手にログハウスが見えました。
バイクを停め、辺りを見回しましたが、それ以外の建物はほどんど朽ちており、人の気配もありません。
地図を見ると十勝三股付近なのですが、まったく自信がありません。
あの情報はガセだったのでしょうか。(←失礼な話ですよね)
仕方がないので、ログハウスの人に道を聞こうと建物の中に入ったら、なんとなく喫茶店みたいな雰囲気でした。
挨拶をくれたおばさんに「十勝三股で美味しいチーズケーキを食べさせてくれる喫茶店を探しているのですが」と尋ねたら、「ケーキが美味しいかは別として、十勝三股の喫茶店はここしかありませんよ」と言われました。
というわけで無事に到着したのです。

甘い物が苦手な私は、いきなりチーズケーキだけを頼む根性が無いので、メニューの中から「畑のランチ」(「ビーフライス」だったかも?)とコーヒーと、チーズケーキも忘れずに頼みました。
ランチとコーヒーは、とても美味しかったです。
チーズケーキは…、きっと美味しいのだと思います。 私は甘い物の味覚が良く分からないので(笑)。

女性客がいなかった、というかお客さんが私しかいなかったので、下心はすっかり消え失せました。
宿泊地まで近かったし、なにしろ居心地が良かったので、意味もなくのんびりしてしまいました。
私がヒマそうにしていたら、おばさんが話しかけてくれて、その後しばらく盛り上がりました。
十勝三股の歴史,近所の永久凍土,幌加温泉や岩間温泉,熊の出没,そしてルピナスの話。
なぜかルピナスという言葉の響きが良くて、興味津々で色々と尋ねたら、おばさんは店内で売っていた写真集を広げて、群生地の写真を見せてくれました。
その写真に写っている藤の花を逆さまにしたような紫の濃い花が今でも脳裏に焼き付いています。

それ以来ですかね。 いつかルピナスを見ようと思ったのと、この喫茶店に通うようになったのと。
上にも書いたとおり、いまだにルピナスを見る機会はないですが、喫茶店には良く通っています。


晩秋の北海道にて…

札幌でレンタルバイクを借り、三国峠を経由して帯広に向かう予定でした。
気温はひと桁になっていましたが、「六花亭」や「ぱんちょう」という他愛ない目的を達成するために、気合いを入れて突っ走っていました。
三国峠のトンネルを抜けたら、激しく雪が舞っており、かなり焦りました。
ブルブル震えながら喫茶店に駆け込み、温かい料理と温かい話をしていたら、以降のルートがどうでも良くなり、来た道を戻ってしまいました(笑)。

そんな気分になる喫茶店です。

そういえば、喫茶店の屋号を書いていませんでしたね。 さて、なんていう名前だったでしょうか。
興味がありましたら、十勝三股を目指して行ってみてください。
きっとすぐに分かると思いますよ。


すっかりルピナスの話から脱線してるじゃないですか(笑)。
posted by らんちょん at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他
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